第74話

あ、でもアタシもヒトのこと言えないか。


彼氏いるのに、他の男の部屋で、家主と二人きり。


1つのベッドに横になって。


まあそんな、軽い感じ?




「腕枕しようか?」


「お願いします。」


正和は行為のあと、アタシに腕枕をするどころか、アタシがする方だったから。


しかも、本寝して、たまにヨダレ垂らされて、ギャーギャー騒いだっけ。


黒石さんは、腕枕をして、身体をアタシの方に向け、アタシの髪をすきだした。


男のヒトって、髪を指ですくの、好きだよね。


アタシも気持ちいんだけど。

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