第66話

翌日朝、メイクをしていると携帯が鳴った。



正和からだ。


出なかったら何回もかけてきそうだから、とりあえず出る。


「もしもし?」


『あ、美咲?今日の昼に帰るから。』


「気をつけて。あっ、ごめん!もう行かないと。じゃね。」


と言って通話を終えた。




「というわけなんだよ。」


「そりゃ、美咲っち、もう、ダメでしょ。」


「だよね?」


「そうだよ。」


「でもアタシね、彼が初彼だから、別れ方なんて知らないんだよ。」


「思ってること言えば?今はどうしたいの?」


「アタシの気持ちがわからないから、ちょっと距離おいて考えたい。」


「そう言ってみたら?」


「うん。次電話があったら言ってみる!」

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