第63話

それからまた暫くして、また正和は事に及ぼうとした。


後々、正和のは、一般的なモノよりかなり小さいことを知るんだけど、初めてのアタシには、それでも…というか、全く馴らされずに挿入されたからか、あまりの痛さに途中で拒否した。


回数を重ねても痛くて痛くて。


初めてだから、だけじゃないと思う。


多分、受け入れ体制になってないのに、入ろうとしたから、痛かったんだと思う。


その時に、ムード作りのためか、必ず音楽をかけるのもイヤだった。


アタシは、意を決して、何回目かの時、痛いのを我慢して受け入れた。


苦痛でしかなかった。


終わったあと、正和の様子がおかしかった。


「初めての時は血が出るとやろ?」

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