第60話

このイライラの原因は何だろう?


会うなり「運転代わって」って言ってきたから?


車の運転しないといけないのに、ビール飲んでいいか訊いてきたから?


もう、『情』さえもなくなってしまったから?






早く食べて帰りたいという気持ちに罪悪感を感じ、その気持ちを抑えながら、食事する。


「このあとどうする?」


このあと?このあとは勿論、寮に帰るよ。


「ホテル、行く?」


小声で正和が訊いてくる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る