「でもそいつ、女性関係が派手でさ、奥さんは飽きられて捨てられちゃったワケ。で、慰めてるうちにいつの間にか…で、子供が先にできて。だから、好きで付き合い始めたワケでも、好きで結婚したワケでもないんだ。

だからなんなんだって思われるかもしれないけど。」

「それでも、お子さんが四人いらっしゃるってことは、奥さんのこと、好きだからでしょう？」

「奥さんが子供を好きで欲しがったからだよ。

僕は子供、好きでも嫌いでもない。でも、自分の子はかわいいけどね。」

こんな話を聞かされて、どうしろっていうのだろうか？

「とりあえず、これは全部話しておきたくて話した。

奥さんや子供のこと抜きで、僕のこと考えてみて。

それと、フロントのカレのことも抜きで。

カレと一緒にいられなくて淋しいときはいつでも呼んで？すぐ行くから」

柔らかい笑顔を見せる田原さん。

体がちょっとぷよぷよしてるけど、イケメン、アイドル顔なんだろうなぁ。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい