第22話
創くんはスマホでゲームしてる。アタシはあんまり興味ない。
でも、なんだかゲームに夢中になりだした創くんにイラついて、腕に抱きついたり、背中に抱きついたりして『構ってアピール』
どうやら『構ってアピール』が成功したらしく、創くんはスマホをテーブルに置いて、背中に抱きつくアタシの腕を優しく引き、キスをしてくれた。
そのままズルズルとアタシの体を引っ張り、座ったままお姫様だっこ。
「やっぱりシたくなった?」
と、悪戯っぽい笑顔を向ける。
「シたくなったのは、創くんじゃないの?」
「オレはべっつにー。美咲がシたいんならするけど?」
「ギュツてして!」
アタシは彼女ではない。創くんには別に彼女がいる。
あの一件がなければ、アタシが彼女になれていただろうか?
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