第11話

会議が終わり、会議のお客様は二階の宴会場で昼食。

12時出勤、遅出の早苗が合流し、3人でコーヒーカップ&ソーサーと湯飲みを下げ、会議室として使った宴会場裏で洗う。


洗いながら、早苗が

「飯塚さんが、今晩、飯塚さんの先輩がやってる店で飲もうよ、だって。行くよね?」


「行く行くー!」

と、アタシと真澄。


20時、待ち合わせの従業員駐車場に。


「歩いていけるから、徒歩で行こう。」


飯塚さんの先輩がやってるお店は、居酒屋で、

先輩は忙しく料理してたので話せなかったけど、

いっぱい食べて飲んで、ほろ酔い加減。


「僕、飲んでないんで、夜景でも見に行きません?」


原田さんがボクシィを出してくれ、6人で夜景のキレイな火の山へ。


山道をグルグル上っていくので体が常に左右に揺られる。

車を下りて展望台へ。

ライトアップされた関門橋がとてもキレイ。


あっちは門司かぁ。

夏には有名な関門海峡花火大会が開かれる。

学生の時、当時付き合ってた彼の車で来たけど、駐車するところなんてなくて、彼がひたすら運転する横で、車の中から花火を見たっけ。


しばし思い出に耽ったあと、周りを見ると、飯塚さんと早苗、新野さんと真澄、田原さんと私のカップルになっていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る