第164話

「篤史っ。なんであんなこと言うの?」


「ホントのことだろ?今俺が言ったことは。」


そんなこと、言われなくても私が一番よくわかってるよ。


「奏。俺とやり直そう。もう、絶対、奏を裏切らないし、悲しませるようなことはしないから。」


「二人で何やってるの?」


見ると、スーパーの袋を両手に提げた葉子と新見くんが立っていた。


「まだまだ今日は長いし、今夜はみんなうちに泊まるんだから、帰ってから話そうよ、ねっ?」


「そうそ。こんなところでそんなことすると、営業妨害だし。」

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