第130話

「一緒に朝を迎えたことがない。」


「えっ?お泊まりしたことないの?」


「…ない。」


「かなり怪しいよ、ソレ。」


私もそれは少し思ってた。


なんで朝まで一緒にいられないんだろうって。


「他の女の匂いがしたとかは?」


「ないよ。」


「土日にデートしたことは?」


「それは、ある。」


1回だけだったかも…?


「奏、少し疑って観察してみなよ。」


そんなことするのはイヤ。


義仁さんを疑うなんて。

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