第128話

「御家族の方は退院されました?」


「うん。退院したよ。」


「あのー……」


「何?」


「私、いつまでこのままですか?」


ずっと触れていたくて、ソファーに座った自分の膝に君を向かい合わせに座らせ、胸に顔を埋める。


いい匂いだし、感触は最高だし、抱き締められるし、向かい合わせ抱っこ、サイコー。


こんなとこ、会社のヤツらに見られたらどう思われるか。


会社での俺は、絶対にこんなキャラじゃないから。


もちろん、家でも気が抜けず、こんなことは絶対にしない。


君の前では自然体でいられる。

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