第108話

トイレでメイク直しをして、トイレから出る。


自販機の方に向かおうとしたら、後ろから手を引かれた。


振り向くと、義仁さんが立っていた。


「あんまり遅くならないように。」


少し怖い顔の義仁さん。


「安藤さん?」


自販機コーナーから、ひょこっと顔を出す坂本くん。


「ごめんね、行こうか。」


義仁さんの手をパッと振り切り、坂本くんのところに行く。


誰がどこで見てるかわからない。


ごめんなさい、義仁さん。

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