恋愛相談……?

第75話

俺の隣に座るキミの瞳から、涙がポロリ、零れ落ちた。


「安藤さん!?…俺でよければ話聞くよ?。」


「よ…主任ね、朝まで一緒にいてくれないんだ。その日のうちに帰っちゃうの。うちに来て、30分もしないうちに帰っちゃうし。日曜日も会えないし。付き合いはじめって、もっと一緒にいるものだと思ってた。」


奥さんにバレないように、必死なんだな。


「持ち帰りの仕事でもあるんじゃないのかな。」


「そうかなぁ?」


「うん。それでも、安藤さんに会いたくて、時間作ってるんだよ、きっと。」


「あとね!」


ずいっと、俺に近づいてくるキミ。


それ以上近づいたら、キスしたくなるから…


「あと、お母さんのご飯、食べないとって言うんだよ?もしかして、マザコンなのかなぁ?どう思う?」


「んー、その日のご飯が、主任の好物だったとか?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る