第47話

ソファーに私を座らせ、私の後ろに回った義仁さんは、首に何かをつけてくれた。


バッグから手鏡を出して見ると、ジルコニアのペンダントだった。


「安物だけど。」


隣に座りながら言う義仁さん。


「嬉しい!ありがとうございます。」


鏡でじっくり見てたら、鏡を持つ手を取られる。


義仁さんの方を見ると、顔がゆっくり近づいて、私は目をつぶった。


義仁さんの唇がゆっくり離れていくのが悲しくて、思いきって、身体を預ける。


優しく抱き締めてくれ、額にキスされる。

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