少しだけ

第44話

俺を部屋に入れてくれたってことは、少しは期待していいのかな。




また、君と同期の坂本が、君を見てる。


君は気づいてないけど。


坂本より早く動かないと、君を取られる。


そう思って、俺は動くことにした。




食事に誘い、好みの男性のタイプを聞く。


まさか、部長とは…おどろいたけど。


部長、仕事できるし、温厚だし、俺も尊敬してるよ。


ただ、着ぐるみみたいな外見が少し残念だけど。


いや、それが魅力なのかも?




俺は、君への想いを告げずにはいられなくなって、勇気を出して告白した。


君は、俺のことを好きだと言ってくれた。


嬉しかった。

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