キャラクターシートが古すぎて、若干バグってるみたいです。‐ソード・ワールド2.5リプレイlinkフォーセリア‐

ＫＡＤＯＫＡＷＡの思いとＳＮＥの思い

　ある日、ＫＡＤＯＫＡＷＡの編集さんからＧＭの私こと青猫あずきにメールが送られてきた。

　内容はＴＲＰＧ『ソード・ワールド2.5』の新作リプレイをカクヨムネクストで連載しないかというものだった。

　この提案に一も二もなく青猫は食いついた。グループＳＮＥとＫＡＤＯＫＡＷＡのこれまでの歴史の中で数多くの名作リプレイが雑誌連載から生まれている。時代を超え、雑誌連載でなくＷｅｂ連載という媒体に変わっているもののリプレイの連載というチャンスが貰えたことが本当に嬉しかった。

　そして担当編集からは「他の小説作品を目当てにカクヨムネクストを購読してくれている方をターゲットに、新規の読者層として引き込めるような作品にしてください」というオーダーを頂いた。

　なるほど、ＴＲＰＧに触れたことがない層でも楽しめるような読み物を書かなければいけないわけだ。幸いにも自分には前作『ＡＬＬグララン総進撃！』をソード・ワールド2.5を知らない読者にも幅広く読んでもらえたという実績がある。

　そしてＴＲＰＧ『ソード・ワールド2.5』の発売元であるグループＳＮＥの安田均（やすだひとし）社長からもオーダーが届いた。

「ソード・ワールドは初代から現在に至るまで多くの歴史を築いてきた。そこで青猫くんには、古参ファンがニヤリとできるような初代ソード・ワールドＲＰＧのエッセンスを取り入れた作品を書いてもらったら面白くなると思うんや！」

　なるほど、古参ファンが楽しめるような初代『ソード・ワールドＲＰＧ』の要素を取り入れたリプレイを書かなければいけないわけだ。

　ふむふむ。新規読者と古参ファンのどちらも満足するような作品を連載形式で……？

　できらぁっ！

　そう言うわけで本作ではＴＲＰＧや『ソード・ワールドＲＰＧ』に詳しくない読者のため、解説を挟みつつ進行していこうと思う。その中には昔のソード・ワールドを知っている古参読者がニヤリとするようなネタもあるだろう。

　どうかこの作品が新規層も楽しめて古参の思い出をくすぐる、そんな作品になりますように。その分、〆切は長めに見てもらえると助かるなぁ……。