キャラクターシートが古すぎて、若干バグってるみたいです。‐ソード・ワールド2.5リプレイlinkフォーセリア‐

グループSNE

はじめに

 読者の皆さん、初めまして。

 GM(ゲームマスター)の青猫あおねこあずきと申します。


 この作品は人気作家の小説連載を楽しめるサブスクサービス『カクヨムネクスト』の新連載です。しかし、他の多くの連載作品と違い小説ではなく『TRPGリプレイ』という種類の読み物になります。

 あなたが既にTRPGリプレイがどんなものかを知っているのであれば、このページは読み飛ばして次のページへと飛んで頂いて構いません。


 TRPGリプレイと言うのはテーブルトーク・ロールプレイング・ゲームを遊んだ記録を劇の台本のようにセリフ形式の読み物にまとめたものです。


 TRPG(テーブルトーク・ロールプレイング・ゲーム)のことは御存知でしょうか?

 知らない人にTRPGとは何かを説明するときに、私はよく「即興劇のような遊び」と表現します。

 司会進行を務めるGMが物語の脚本シナリオを用意して、役者であるプレイヤーがキャラクターになりきって物語を進めます。


 演劇との違いは役者プレイヤー脚本シナリオの全貌を知らないと言うことと、判定と呼ばれるTRPG独自のシステムにあります。


 プレイヤーは役になりきって「こう言うとき自分のキャラクターならどんなことを言うのか・どんな行動をするのか」を考えてアドリブでキャラクターを動かしていきます。


 そしてキャラクターが何かに挑戦するときに、その挑戦の成功失敗を決めるのが「判定」です。


 判定の方法はTRPGのタイトルごとに違いますが、今あなたが読んでくださっているこの作品ではサイコロ2つを振った出目にキャラクターの能力値を足した数字の大小で成否を判断します。


 例を挙げてみましょう。キャラクターたちの前に鍵のかかった扉があります。テレビゲームなどのRPGであれば鍵を探してこないと扉の先へ進めない場面ですね。しかしTRPGではプレイヤーは役になりきってアイデアを出すことができます。

 例えば魔法使いのキャラクターが「自分の攻撃魔法で扉を破壊して進もう!」と提案することで、必要な鍵なしでも物語が動く可能性があるわけです。


 司会進行役のGMがこの提案を受け入れた場合、判定によって扉の破壊が成功するか失敗するかを決めます。

 サイコロを振った目にキャラクターの能力値などを足した数字の大小で扉が壊れたのか、あるいは何か魔法的な強化がかけられていて扉が壊れることはなかったのか、GMが結果を判断してプレイヤーたちに伝えます。


 サイコロの目やプレイヤーの提案次第でGMの用意していた脚本シナリオは容易に書き変わります。

 同じ脚本シナリオでも遊ぶ人しだいで物語の流れや結末が変化していくのがTRPGの面白さです。


 TRPGリプレイとは、このようにしてアドリブから生まれた物語を、遊んだ人以外の誰かに共有するための読み物なのです。


 この説明でTRPGリプレイというのがどんな作品ジャンルか上手く伝わったでしょうか?


 それではおまたせしました。

 次のページから物語は始まります。

 GMがシナリオを用意し、プレイヤーがアドリブでそれに応え、サイコロの出目が物語の行末を決める。

 そうして生まれた私たちの物語をぜひ、お楽しみください。

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