転校してきたロシア系美少女を助けたらいつの間にか好かれていた件

ハトア

第1話 ロシア系美少女の転校生!?

「ロシアから来ました如月きさらぎ イレーナですまだわからない事だらけですがよろしくお願い致します」


 「ある日ロシア系の転校生がやってきた」


 白い肌、手入れがしっかりされてるであろう白髪

透き通るような水色の瞳、少し高めの身長もを引き立たせるポイントと言ってもいい


 彼女の容姿ははっきり言って女優やアイドル顔負け…いやもはや神の悪戯と言っていいレベルだ


「なぁなぁ如月さん彼氏いると思う?」

「やっぱあれだけ容姿がよかったら彼氏の一人くらいはいるんじゃないか?」

「俺…ワンちゃん狙って告白してみようかな!」

「バカ早まるな!あんな美少女に彼氏がいないわけないだろ現実見やがれ!」

「男は…度胸…だろ!?」

「なに言ってんだこいつ」


 「そんなロシア系美少女が急に転校してきたのだ、当たり前だが稀にも見ない異例中の異例なため、クラスの大半『特に男』がざわついている」


(流石に珍しいとはいえ浮かれすぎだろ)


 「席が近く、少し大きめな声で話していたため会話が耳に入り、内心そう思ってしまった」


 「まぁ、俺からしたら『転校生』だの『ロシア系美少女』だの、はっきり言ってどうでもいい…なんせ俺には二次元があるのだから!」


 「俺は鞄入れていたラノベを取り出す」

 

 昨日の夜あたりまで読んでいて、もう少しで読み終えるから楽しみにしていたんだよな〜


「俺はぺらり…またぺらりとラノベを読み始める」


 そうだな〜如月さんの席は、あちゃー席大半埋まっちゃってるのか


 あ、そういや笹実の隣結構幅あったよな、そこに新しく机と椅子用意して新しく席増やすか、さんはそういうことで大丈夫かな?


 大丈夫です、親切にありがとうございます


(ふぅ〜読み終わった〜、やっぱラノベはアニメや漫画より集中しやすくていいな、お陰でホームルームの時間をスキップした感覚だぜ)


「俺、笹実ささみ市不しふは物事に極度に集中すると周りの雑音など全く聞こえなくなる、まぁあんま人に自慢できるもんじゃないんだけどね」


 そういやさっきの転校生ってどうなったんだろ


「気になって前を見てみるがそこに姿はなかった」


 まぁいっか、そんな気になるようなこともないし、それにこんな陰キャ君に話してくれるのはラノベの世界の女の子だけだ。


 そんなことより次に読むラノベでも取り出そうかな


「俺は謎に悲しくなりながら鞄を漁りだす」


「こんにちは」


「突如聞き慣れない美声が隣から聞こえた」


 え?


「咄嗟に隣を見ると、何故か転校生のロシア系美少女が隣の席にいた」


 今日から隣の席になります、如月 イレーナです、よろしくお願いします。


 よ…よろしく?


「え、まさかの隣の席…?いや、そんなことより」


「なんであいつの隣なんだよ」

「俺が隣が良かったわ〜」

「あいつと席交換してもらおうかな」


(周りからの嫉妬と殺気ある視線が辛い!)


「にしても、近くでみると先程より更に美しく見える、こりゃみんな見惚れるわけだ」


 …?私の顔に何か付いてますか?


「少し気になり見すぎていたのか、見ていたのを如月にバレてしまう」


 いや、美人だな…と思いまして


 ふふっ、ありがとうございます♪


「彼女の笑顔はとても可愛く多分ほぼ男子全員惚れてしまうだろう」

(危ない…二次元一筋の俺が惚れるとこだった)


「にしてもこんな美少女が隣の席とか、この先どうなるんだろうな」

 

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