満ち足りて
影山 みはつ
第1話 マドカ
「マドカ?」と名前を呼ばれて、ユウイチが「ん?朝なのか?」と弟も起きて来た。
マドカの胸を触っているユウイチが「やっぱり、ペチャパイだな。」と生意気に答えた。
マドカが「ちょっと、弟のくせに生意気なのよ。」とユウイチの頭を殴った。
ユウイチが「痛いな。お前の方こそ乱暴女。」と厳つい顔をしてマドカを睨んだ。
マドカは、長い髪を1つに束ねて洋服を着替えて課題の宿題や教科書や資料を整理した。
リュックに入れたマドカは、「じゃ、大学に行って来ます。」と家を出て行った。
自転車で大学まで走って行くと、途中の坂道でマドカが「重たい。何で何時も朝から坂に上らないといけないのよ。」と腰を低くして走って行く。
ライトが「全く~、この坂も懲りないよな?」とマドカの隣で話し掛けた。
マドカが「まぁ、しょうがないわよ。この時間があって学校に行く時の難関として皆通る道よ。」と汗を掻いていた。
ライトは「じゃ、俺は先行くな。」と自転車に乗って急いで走って行く後ろを、マドカも「あぁ、私も行くから置いて行かないでよ。」と自転車を思いっきり漕いで行った。
その後ろで自転車をゆっくり走らせて来て居たのは、ミチカだった。
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