第2話   リク

ユナが「ね?私のイヤホン知らない?」とリクに声を掛けた。

リクが「知らないよ。またどっかに置き忘れたんじゃないの?」とリクがイヤホンを取った。

ユナが「あ、これ私のじゃない?最悪。耳クソまでついているし」とリクの方を見て怒っていた。

リクが「別にいいだろう?減るもんじゃないし」とユナに話し掛けた。

ユナが「お母さん。またリクが私のイヤホンを使っていたの。注意してよ」と母のミイナに注意をした。

ミイナが「しょうがないでしょう?ちゃんとイヤホンを保管せずにそこらへんにぶん投げて居るから悪いのよ」とユナに返事を返した。

ユナが「もういい。私気に入ったイヤホンを買って来るから」とリクを睨んで、お店へと出かけて行った。

リクが「怖い。あんなに睨まなくたって良いのに」とユナを見て思っていた。

ミイナが来て、「リクもリクよ。きちんと誰のものか見ないから怒って行っちゃったじゃないの」とリクを攻め立てた。

リクが「分かったよ。俺も悪かったし、しょうがないからユナの行ったお店まで行ってくる」とミイナに一言伝えて家を出た。

リクが「母さんに怒られて、仕方なく、ユナの事を迎えに来た」とユナの自転車が置いてあった、電気屋のマシダまで迎えに行った。

ユナが「お兄ちゃん、此処まで来てくれてありがとう。あれ?何で此処が分かったの?」と不思議そうに尋ねた。

リクが「そこに自転車があったからね?」と外にある自転車を指差した。

ユナが「そっか。それとイヤホン良いのがあったから買って来たよ」とタカユキじいちゃんに声を掛けた。

タカユキが「あぁ、良かったね?良いイヤホンが見つかって」と背中を丸めて歩いて来ていた。

タカユキの娘のマサミが「あれ?お客居たの?」とユナたちを見ていた。

ユナが「あれ?おじさんの娘さん?私は、ユナって言います。よろしくお願いします」とマサミに握手を求めたが、マサミが「そんな握手なんかしたくないわ」と拒否された。

ユナが「え?何で?気分悪いな」とマサミに返事をした。

リクが「しょうがないだろう?色んな人がいるさ」とユナを心配して声を掛けた。

ユナが「そうね?じゃ、もうそろそろ帰りましょう」とリクと話をして、マシダ電気を後にした。

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