第3話   始まり

モルモートが「キュイイン」と悲鳴を上げて、城へと入って行く。

ライラが「モルモート、お疲れ様」とモルモートに声を掛けた。

城の中へと入って行くと、そこには王と王子になった陽翔の姿が有った。

王が「我が孫のライラよ。今回は何の用だ?」と質問をして、ライラが「すみません。王。今回はミクが異世界の窓を開けたようで、こちらに明と言う少年を連れてきました」と声を掛けた。

王が「そうか。俺と同じ人間で明と言ったな?」と声を掛けると、明は「はい、俺も王様や、王子の陽翔さんと同じように人間である故、力は無いのですが、出来る事だけをやらせて頂けたらと思います」と王の返事に答えた。

王が「そうか。では、戦闘訓練と剣術を習うと良い」と話し掛けた。

明が「はは、解りました」と王の返事に一礼をして、陽翔が「良く此処まで来たな?この世界でやって行くには、努力と根気が必要だし、とにかく此処の生活に慣れて行くしかない?部屋は、こっちを使ってくれ」と明を部屋に招いた。

明が「ありがとうございます。これから出来る限り頑張って行きます」とお礼を言った。

明は部屋に入り、ベッドで横になると居心地は良かったのだが、この世界の戦いへ向かう事が何故か怖く感じていた。

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