不登校でFPSゲーマーの女子中学生、好奇心で応募したらVTuberになっちゃったので無双します

第11話 たまにはやりたいことを配信で

『おつはるひ～！』

VTuberになってから1か月はとうに過ぎた。

配信も幾度となく経験して、色んなことに挑戦してきた。

でも私の視聴者が求めているのは歌枠だったり雑談だったり。

求められていることをただ行うだけ、でもようやく気が付いた。

(私だけ伸びが無いな………)

他の2期生はもう登録者数が50万を超え始めた。

そんな中私だけ20万くらい。

いつの間にか私の中では焦りへと変わっていた。

視聴者が求めているものをそのまま提供する。

でもそれでいいのか？

私はそれで十分満足なのか？

「はぁ、どうしたらいいの。」

何をどうしたらいいのか。

そんなことを自問自答しながら今日も配信をしていた。

------------------------------------------------------------------------

ということで私が今日やるのはまたもやFPSゲーム。

最近歌枠だったり、で疲れた。

たまには自分のやりたいゲームで盛り上がっても良いんじゃないか？

「今回やるゲームは～じゃじゃーん」

前回同様にやるゲームは【insania rex】

ただ今回は1vs1　ではなく4vs4を選ぶ。

「視聴者参加型でやっちゃおう～！ルール確認だけお願い～」

ー行くしかねえ

ーやるやる！！

ーいやもうやる

ー参加型神

ーまじでしてくれると信じてた

ー嬉しい

ーきちゃあ

「じゃ早速、っとすぐ人が集まった！嬉しい～！」

視聴者3人がすぐ集まった。

早速マッチングを掛けて勝負だ～！

「最近ちょっと練習したんだよ～」

一日中家に居るとね、することも少ないと言いますか…。

色んな方の解説動画を見たり、実際に実戦練習をして色んなキャラを覚えた。

「けどやっぱり一番使いやすいのアピトかもね」

ー戦闘狂や

ーやばい

ー？？？

ーそれだけはないやろｗｗｗ

ーはい？

「だってアビリティで敵の位置分かるんだよ！？逃げれるし攻めにも行ける！最高じゃん！」

それにウルト、いわゆる必殺技は攻撃性能。

攻撃も防御も重ね合わせたこのキャラクターは私に相性が良かった。

「あ、マッチングした～頑張ってこ！」

キャラ選択画面。

私は当たり前のようにアピトを使う。

他の人は、…忍者のキャラだったりカウボーイのキャラだったり。

知らないキャラクターもまだまだあるなあ………。

「知らない人のために4vs4のルール説明ー」

一応裏で何度かやってるのでもちろんルールはすべて把握済み。

4vs4で5ゲーム先取のショートマッチを選んだ。

もちろんロングマッチもある。

それは10ゲーム先取だったり、そのうえで2セット先取だったり。

でもそれだと視聴者がいっぱい参加できないしーっと思ったので今回やるのはこっち。

ゲーム自体は簡単。

4vs4で戦うだけ。

ただ、それだと決着が付きにくくとあるギミックもある。

それがこの爆弾。

正式名称は…なんだっけ？

まあいいや、この爆弾をチームで1つ誰かが持っている。

これが勝負のカギを握ってくれる。

各チームにどちらも1つずつある。

そしてその爆弾は、定められたエリア内に設置することが出来る。

設置したらその瞬間、設置したチームが攻撃側。

一方で設置された方が防御側となり、このチームの爆弾は無くなる。

爆弾が置かれてから一定時間内に爆弾を解除出来たら防御側の勝利。

一定時間を経過させる、もしくは防御側のチームを全員倒したら攻撃側の勝ち。

武器の話…はもう少し先にしようか。

とりあえず、初手は皆ピストル！ってことだけ。

うん、分かる通り結構ややこしい。

でもやって見ると案外すぐ分かる。

「という感じね、じゃあ行きましょ！」

マップもいくつか種類がある。

今回は古代都市ピクラ

全体的に石で造られていて、結構好きだったりする。

「スタート～！」

始まったらまずは爆弾設置から。

ただ誰が爆弾を持っているか分かんないなー。

皆でエリアに向かっている最中、敵が見えてきた。

「あ、居る！」

すかさず攻撃。

うーんピストルってなんでこうも難しい構成になっちゃうのかな。

「当たらないよ～」

ー難しいよね

ーこのゲームのピストル難易度爆上げしてる

ーやっぱ初手はピストルだからなぁ

ー本当に難しい

ーここで勝てるかどうか結構勝敗分ける

「あ、ナイス～！」

視聴者さんが1キル。

私も頑張らないと、

一歩だけ前に出てきた。

「うわ！やばい！」

敵は3人、ヘイトは私に。

あれこれ結構まずいかも。

「頼む頼む！！！」

そう言いながらピストルをひたすら撃ち続ける。

ここで1キルは持って行く。

ただそのタイミングで、弾が切れた！終わった！

そう思って後は託そうと思ったら………

「あれ、勝った！？すごおお」

まさかの視聴者さんがこのまま押し切ってくれたらしい。

私が死ぬ前に倒してくれたらしい！神！！

「視聴者さん強くない？」

ーめっちゃ強い

ーAさんやばい

ーAって人すごい！

ーこの人何者

ーうまぁ

「まじでないすすぎる！」

1試合終わるごとに、ポイントが与えられる。

もちろん勝てばさらに多くゲットできる。

このポイントを使って2試合目から武器を購入できる。

ピストルとはおさらばだ。

「アサルトライフル来たああ！これで勝っちゃいますか！！」

好きなゲームをやるってこんなに楽しいんだ！

あまりないこの機会。

めちゃくちゃ楽しんだのは言うまでもない…………。