第2章 人を笑顔にする仕事
第9話 FPSこそ嗜好
「こんはるひ~HESKAL2期生の春陽だよ~!」
ー待ってたよ~
ー来た来た
ー期待の2期生
ーよしよしい
ーゲーム回待ってた
初配信を経て、その後2度配信した。
雑談の様子、コメント欄の使い方。
その他もろもろを大体理解できたのだ。
だから今日やるのはゲーム回!
「よーしということで、やるぞ!」
今回のためにキーボードとマウスも新調してきた。
準備は万端!
「FPSゲームやります!じゃじゃん。【insania rex】という略してIRをやる!」
【insania rex】
最近波に乗っているFPSゲームだ。
各キャラクターごとに割り振られたスキルを上手く使いつつ、銃を使って戦う。
1vs1から4vs4と幅広いマルチ対戦に対応していて、色んな配信者さんがやっていた。
もちろん大きな1つのフィールドで、1位を競い合うバトルロイヤル形式もある。
もうなんでもある。
ちなみに最初のゲームはどうしようかな~って思ったんだけど、初配信で最後の方にエイム見せたし、FPSにしちゃおうとなった。
「ちなみに初プレイ~」
私がやり込んでるFPSゲームは別であるのだが、ちょっと人気度知名度が共によろしくないから今回はこれで様子見する。
ーIRかいいね
ーチョイスいい!
ーこのゲーム難しいんだよなぁ
ーきたきた
ー楽しみ
ーわくわく
ー何使うんだろ
ーキャラ多いからやり込み要素が凄いんだよね
「名前は、春陽っと。うわ、こんなにキャラクターあるの!?」
キャラ数はざっと30体。
これじゃあ誰選べばいいか分かんないよ。
「あ、相性診断あるんだ。助かる~」
30体を1人ずつ見ていくのは流石に時間が無くなっちゃう。
だから相性診断に身を任せることにした。
「お~戦うのが得意とか、立ち回りに重視したいとかいっぱいあるね。私はこれっと」
いっぱい戦うと、戦うのが得意。そしてド派手に行きたい。
すると、30体から1人が選ばれてくる。
「お~!!結構カッコいいね。私好きかも。」
選ばれたのはキャラ名【アピト】
黒い鎧を纏ったロボットみたいだ。
ロボットというよりかは、戦闘兵器?分かんないけどかっこいい!
「次の戦闘はアピト使ってみようかな」
ー戦闘狂の香り
ーアピトかぁ
ー初心者にはきつくない?
ー流石にちょっときびい
ーもっと簡単なキャラにしたら?
「え~やっぱり難しいの?」
アピトって言うキャラ、視聴者の反応的に少し難しいらしい。
まあでも使ってみたいなぁ。
「じゃ、1試合これでやってみて無理だったら違うキャラにする!」
これだね。
とりあえずまずは実戦をしないと。
「よしじゃあ試合にれっつご~!」
初めてのゲーム配信が動き出した。
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なるほど、始まりはリスポーン形式なんだ。
でもマップ見た感じ、デスゲーム的な殺し合い?
「50人の中で1番になればいいんだ!なるほど。」
ーさてさて
ー初回何位かなぁ
ー30位くらい?
ーエイム良いから一桁行きそう
ー初動死ぬ可能性もありそう
「あ、これが武器か」
たぶんショットガン?
近距離で撃つとダメージが爆発的に出る代わりに、遠距離だと一切ダメージが通らなくなる武器だ。
「うわ~ちょっと難しそう」
動きも慣れ親しんだものじゃないから難しい。
っと、画面の下にあるマーク二つはなんだろう。
「この、光ってるやつはなに~?」
ーそれがスキル
ー技だよ
ーアビリティ
ーやってみたら分かる
ーアピトってどんなのだっけ
ーQで出来る
「Qキー?うわ、なにこれ!」
周りが一瞬白黒になった。
え、これ近くに人影があるけど敵が居るってこと?
「行っちゃお~」
ーあっ
ーあ
ーまずい
ーそれ死ぬぞ
ー初実戦
ーまだ戦闘チュートリアル終わってないでしょ
ーあれ
ー終わった
「うっひょ~!楽しい!」
道中で拾ったアサルトライフルも組み合わせて使う。
割と私がやっているゲームとキーが似てたりして楽しい。
感度はまだ調整してないけど((
「ってあれ、あ、弾切れ」
ーあwwwww
ー草
ーやらかし
ーわろた
ーwwwwww
ーなにしてんのwwww
ー草
ーおもろすぎる
ーはっや
ーめっちゃ順調やったのに
「死んじゃったあああ」
弾とか見てなかったよぉ。
ちくしょー
もう一回やってやる!
私のゲーム沼はこんなもんじゃ止まらねええ。
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【後書き】
2章スタートです。
よろしくお願いします!
初回のゲームはFPSにしたんですけど、どうでしょう。
少し読みにくいかもしれません…。
【insania rex】は古代ラテン語で狂気の王って言います。
それっぽくやっただけで適当((
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