第15話

「ふ~っ。」

クールバスクリンのお風呂でさっぱりして部屋のクーラーで涼む私。

今年の夏は忙しかった。お盆休みもバイトだったし。

なんてね、毎年何をするでもないんだけど。

ママは天涯孤独だしご先祖様のお墓参りとかもした事ないし。


「バイト…あと1週間だな。」

8月の最終週から高校の授業が始まる。


「もう会えなくなるんだよね。」

佐々木さんにも、和真くんやゆかりさんにも…。


「なんか寂しくなるな…。」

和真くんには仕事教えてもらったし。何気に庇ってもらってたんだよね。

シツコイお客様の接客代わってくれたり先輩の意地悪から。

本人は私が気付かないように動いてたつもりなんだろうけど。

私そういうのわかっちゃう人なんだ。


「何かお礼したいな。」

ゆかりさんにも優しくしてもらったし。口は悪いけどね。


「佐々木さんは…。」

実はちょっとした『イタズラ』を計画中だったりする。

失敗しても最後のご愛敬…だよね。

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