ドキドキ女だらけの僕の日常〜異能バトルの学園〜

神谷大輝

第一章 日常編 第一話 夢と現実

俺には目標がある、その為にどれだけ時間を割いてきた事か…


夢が俺にはある、それが叶わなくても、絶対に諦めない。


いや…でも…不安は確かにあるけど、それはそれだ。


小説家になる、それが俺の夢だ。馬鹿にされるかもしれない。でもそれが俺の夢だ!


簡単な事ではない、しかし夢を追いかけるんだ。


あっ…自己紹介がまだだったな、俺の名前は榊原アリト高校一年生だ。


俺は小説家を目指していて、いつかは売れっ子小説家になる!と行きこんでいる。


しかしそれは叶うことは、やはり難しくて…でもきっとなって見せる。


俺が住んでいるのは、愛知県の近くの、人口三千人の小さな天ヶ原村だ。


義理の双子の妹のアリスとクリスは、とても出来た妹達で両親が居なくて、三人暮らし何だけど、聞き分けが昔から良くて、いつもてがかからない妹達だ。


だから、苦労をしなくてこごまで育てられた…


アリスは姉の方で、金髪ロングでギャル系の見た目で、性格は大人しめで、見た目とギャップがある。


クリスは妹で、金髪ショートで、見た目は優等生みたいで、性格はアリスとは違いハキハキしている。因みに二卵性双生児だ。


アリスとクリスは俺と同じ高校に通っている。


妹達には幸せになって欲しいと願っている。だから俺も努力をするのだ。



朝日が差し込む頃に俺は目を覚ました、はあもう朝か…早くご飯を作らないと。


朝目が覚めたばかりで、全然思考回路が回っていなくて、朝はまだ春になったばかりで少し肌寒くて、上着を着てキッチンに向かう。


俺の部屋は二階で、妹達は一階のリビングの奥だ!


キッチンに着くと、リビングのテレビの電源を入れた。キッチンからリビングは真正面にあり、キッチンからテレビが見れる。


異能系のニュースばかりやっている。世界で初めて異能者が見つかったのは今から二十年前で、最初は皆戸惑ってはいたものの、今は皆それを受け入れて過ごしている。


俺の異能は、氷の攻撃が出せるだけの能力だ。世界には色々な異能がある。因みに妹達の異能は炎を操る能力だ


異能を取り締まる、異能警察というものまで造られた。


まあ異能の話はそこまでにして、それよりなんでかな?妹二人は家事が全く出来ないのだけど!


仮にも高校一年生だよ、料理くらい出来てもよくないかな?洗濯も掃除も全くやる気配が無いんだけど!


でも良い子達だから、それを許せちゃう位可愛いのだ。俺の天使たちよ。


朝早くからご飯を作って、起こして、ご飯食べて、一緒に学校に向かう、それが朝する事だ。

ご飯が出来ると、妹達を起こすのだ。


「アリスにクリス朝だぞ起きろ!!」


扉の向こうで音がするから、起きてはいるみたいだった。もちろん扉は開けてはいない。それくらいは心得ている。


アリスとクリスは着替え終わったのか、扉を開けた。


「お兄さんおはよう、はぁ〜ご飯は出来てるの?」


クリスはそう言いながら欠伸をしている。俺はご飯を作る為に居るんじゃないぞ、っと心の中で思う。


だるそうにしている、クリスはリビングに行き食事を始めた。


アリスはその後に続きリビングに行った。俺もリビングで朝御飯を食べる事にした。


「お兄さま、最近よく夜遅くに勉強してますけど、大丈夫なんですか?」


お兄さんという方がクリスでお兄さまがアリスだ。まあ違いが解っているので大丈夫だ。


確かに最近勉強を始めた。というのも学園に入学出来たのはいいけど、勉強が遅れてたら留年になってしまう、妹達より学年が下がると、例え義理でも恥ずかしいのだ。


アリスとクリス二人に恥じない兄でいたいのだ。


アリスとクリスはご飯を食べ終わると食器を、キッチンのシンクに入れて、一応洗ってくれる。俺も同じ様にする



学園までの道のりを俺一人で歩いていると、隣にポニーテールの可愛らしいリボンをしている、女の子が来た。


「おはようございます先輩♥」


霧島花梨、同じ高校一年生なのに何故か先輩と呼んでくる。因みに俺は留年はしていない。


花梨は可愛げのある女の子で、ゲームや漫画も大好きで、話がよく合う。


髪がさらさらと風になびき、シャンプーのいい香りがする。


「おう、花梨。先輩というのは辞めてくれないか、いつも勘違いされるんだが…」


「だって、先輩は先輩ですもの、それ以外に呼び方はありませんわ」


いやだから、先輩って呼ぶからみんな俺の事を留年してる人みたいな目で見てくんだよ、と言いたいのを我慢した。


「しかし、花梨。シャンプー変えたか?」


そう言うと、花梨は急に恥ずかしそうな顔をして、俺を見てきた。


俺なんかまずいこと言ったかな?何か気に障る事を言ったかな?


もしかしたら、シャンプー変えたかって言ったのを気にしてるのかな?


「先輩、よくわかりましたね。気づかないかと思いました。意外ですね」


俺ってそんなに鈍感だと思われていたのかな?笑顔をこちらに向けているので、嬉しいんだなと思った。


更に進むと、後藤野乃花が俺の側に来た。


「アリト君おはよう。花梨ちゃんもおはよう。アリト君と花梨ちゃん、昨日の宿題やってきたの?」


宿題か…数学の宿題が確か出ていたな。数学は得意だから簡単に出来たけど。妹達に教えるのが大変だった事を思い出す。


アリスは数学が苦手みたいで、分かりやすく説明しながら教えた記憶がある。


クリスは得意そうで、苦手みたいな感じで。教えれば大抵の問題は解いてしまった。


「その様子だと、妹ちゃん達に教えるの大変だったんじゃないの?」


「えっ、そうなんですか?先輩?アリスちゃん達勉強得意かと思っていましたけど。それより野乃花ちゃんはどうだったんですか?」


「わたし〜わたしは十分で終わらせたよ。すごいでしょ」


野乃花は勉強は得意で、学年ではいつも一位だったらしい、同じ中学に通っていた娘が言ってた。


「野乃花ちゃんって勉強得意なんですね。今度教えて下さい」


「そんなの任せてよ。私にかかれば馬鹿が天才になるよ」


すごい自信だな、正直凄いと思う。感心するよ。


でもまあ確かに得意そうだしな。そんなこんなで学園に着いたのだった。

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