第3話 小さな翼の夢





 手紙あなたへ







 日常の過ぎ去る速さに

 戸惑いを隠せない

 あなたのいない一日が

 膨らんで積み重なっていく



 風が知らせてくれた

 あなたの声 ここに届いた

 だけどそれは空白の言葉

 優しい風だった



 途切れない夢のなかで

 あなたと笑い合えたなら

 時を超えて 空間を飛んでゆく

 わたしは今 想いの形を残す



 透明の鏡 その向こう側

 救いとる羽根ひとつ この場所にある

 広げる小さな翼 ふたつ用意して

 あなたに会いにゆこう

 

 

 いつかもう一度

 手を取り合えたなら

 魂の自由を分け合おう

 あなたと語り合う道を選ぶよ









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