第28話
「おい、あっち行ってろ。後で遊んでやるから」
「はっ、お前に遊べるほどの体力が後で残ってるか分かんねーし、今遊んどけば?」
「は?」
「ちょちょちょちょっと二人とも、落ち着いてくださいよー。話し合いましょう、ね?二人とも仲良しでしょうが」
暗くてよく見えないけど、三人いることは分かる。そしてその近くにあの子がいることも。
あの子には悪いけど、三人に気がつかれないようにここから立ち去ろう。
うん、それが良い。私、喧嘩止められるほどの勇気は持ち合わせてないし。
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