第26話

「…どうしたもんか」



頭を悩ませいつもの場所へ行くとそこにあの子の姿はなかった。



「帰っちゃったかな」



遅くなっちゃったもんね。うん。仕方ないや。

少し寂しいけどね。




一応、ご飯は置いておこう。




そう思って鞄を開こうとするとあの子が遠くから走ってやってきた。




「あ」




タッタッタッタとこちらにやってきたけど、いつもと何か様子が違う。



私の足を鼻先で押して、どこかへ連れて行きたいみたい。

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