第14話

帰路を進む途中、今日も会えなかったなぁとがっかりしながらも、いつもと違う出来事が起こったことに何か良い予感を感じていた。



今日のように好条件の日が来ることは、そうそうないだろうけど早く撤退したことに後悔はなかった。



私のカイロであの男の人が温まってくれていると考えると少し嬉しい。





「………あ」



もしかしたらあの男の人。



あの子のこと知ってるかもしれない。

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