第5話
「大概にしときなよー」と、言って友人は彼氏とやらと帰っていった。
地味な私にペコっと頭を下げて帰る彼は、名前も知らないが恐らく良い人だ。
「よし」
閉店間際の売店でいつも二、三個売れ残っているパンを一つ購入していつもの場所へと向かう。
昨日置いて帰ったパンは消えてる。
これはいつものこと。
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