第4話
俺は…
ただ膝を抱えて涙を流すことしかできない。
「こら、ハート!」
クスクス…
「なあに?」
「……」
天使だ…
“ハート”そう呼ばれたその天使は、真っ直ぐに伸びた金色の髪を遊ばせながら、裸足で雲の上を駆けていた。
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