第26話
問うてみるとらいおんさんは立ち止まり、腰に在った腕を膝裏に回した。
かと思いきや、上体を少し前に倒してあたしを仰け反らせ、落ちそうになる背中を大きな手で支え。
まるで、赤ちゃんにそうするみたいに。
「おまえはちいさいし、よく喋るのか。」
「す、すみません。」
「?別に謝れとは言ってないが。」
今度は抱っこの状態で、目を合わせる。
ふわふわが、目のまえに。
「ふわふわ、」
ついそう囁いて、指先を伸ばしてしまった。
らいおんさんは、それはそれはあからさまに、酷く怯えて怖がるような表情を魅せ。
身を引きそれを嫌がって避けたのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます