第12話
待、まって。整理しよう。
確か、靴は脱いだ。
あたしのすぐ後ろで。うん、記憶にあるぞ。
多分振り返ることができたとすれば今も其処にあるはず。
きったない運動靴ですが。緑のてっきとうな。
それで。
それ、で?
玄関入ってまず右手に曲がって――横に長いお屋敷だったから右手にしか廊下ないから――其処から十歩くらい歩いたかもしれない。
ん、何か『から』って言い過ぎたな。よし冷静戻ってこいや。
よしよし。
あたし、自分のびくびくについて考えていて。
それで。
歩き始めた廊下の左手側に、すぐ部屋があったんだよね。
木製の濃茶色のドアは開いていたんだよね。
で、其処から座ったライオンがこっち見てるのは何で?
ちょ、何で?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます