第3話:取引先の事務員さん。

季節は夏真っ盛りだった。


僕は僕が勤めていた会社の得意先で君と出会った。

事務服が初々しい・・・化粧っ気もなく入社したばかりなんだろう。

先日、この会社にお邪魔した時は君はいなかった。

だから新人さん事務員さんだと思った。


心なしじか取引さに出向くのが楽しみになった。

それから数度か取引さにお邪魔すうるようになって少しくらい

世間話をするくらいになったか。


である日、彼女が言った。

短い間でしたけどお世話になりました、って。


え?辞めちゃうのかって思った。


時間があったので話を聞いてみたら・・・夏休みの期間だけの

バイトだって言う。

え?ってことは?・・・なに?君は高校生?女子高生?

そうだったんだって思うと同時にめちゃ残念だった。


僕は彼女が好きになっていたのに、高校生は無理だろ?

未成年はダメだよな・・・。

その時点で僕の淡い恋はもろくも崩れ去った。


なんだけど、僕の心がそれをどうしても認めたがらなかった。

諦められない。


そこから毎日彼女への思いとの葛藤が始まった。

この気持ちを伝えたい・・・もしダメでも履きだしたい。

切ないよ・・・君の顔が瞼に浮かぶ・・・その笑顔が・・・。


今、声をかけないと彼女とは2度と会えなくなる。

辛くて悲しくてため息ばかりの日々だった。


つづく。

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