第65話

みんなで食事をした後、私は家に帰った。




マンションで制服に着替えてタクシーで家へ。




家に着くとインターホンの下にあるパネルにタッチキーをかざす。




門が開いて玄関まで歩きながら2階を見上げると部屋の明かりは全て消えている。




夜の11時にこの状態ということはパパは寝ているか帰っていないかどちらか。




家にいるときは10時には寝てしまう。




1階は玄関から明かりが見える。



ママが私の帰りを待っているから。




ドアを開けると奥のリビングからママが迎えにきた。




「理央、遅かったじゃない」




「ごめん、ヒナ達とご飯食べてきたから」




「お宅で御馳走になったの?」




「まさか。昨日泊まって今日また晩御飯なんていただけないよ」




「そうよね」




「パパは?」




「明日は取引先の方達と約束があるからお休みになったわ」




「そう……」




私はリビングに入るとソファーに沈むように座った。

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