第55話

「みんなしてるんだけどホテルに入ったら男がシャワー浴びてるうちにホテルの名前をメールで私に送って。安心するから」




私が言うとトモ子は頷いた。




「でもいいなぁトモ子。割とイイ感じの相手で!」




私がトモ子を羨ましがるとトモ子は緊張していた顔をゆるめて笑った。




トモ子が相手に会って歩き出すのを見てからヒナ、ミホ、マキはそれぞれの相手に電話しながら待ち合わせ場所に歩きだした。




私達は相手と待ち合わせのとき手間を省くために番号を交換する。




そういうふうにメッセージを吹きこんであるから。




でもトモ子にだけは番号交換することはダメだと教えた。




メッセージ内容を知らないトモ子は私達が番号を交換したことを知らない。

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