第29話

「そうそう、笑わなくっちゃあ。」



「あっ、笑った笑った!」




みんなではやしたてるとトモ子は泣き顔をくしゃくしゃにして笑った。




「トモ子!ほら!」




私はハイタッチのポーズ。



トモ子がタッチしてきた。 




パチン。



次は両手。



トモ子も両手を下に。




私がトモ子の手をパチン。



トモ子も私の手にタッチしようと手を振ると私はさっと手を引っ込めた。




トモ子は空振り。




「鈍いねぇ」




私がふざけて言うとトモ子は喜んだ。




「イエーイ!」




私達4人はトモ子が元気出たのを喜んで顔を見合せて親指を立てた。

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