第17話

「……今日、誠凛と丞成の試合なの。

夏より強くなったんだけど、周りも結構強くなってるみたいなんだ。

……中学の同級生にバスケ部誘われて入ったらね、

凄く楽しいの。こんな気持ち、久しぶりだよ。」



その頃の里月は、ある部屋に座って一人話をしていた。



「……あ、そうだ。……大我とたっくんを覚えてるかな?


アメリカにいた時、知り合った子達だよ。

バスケがものすごく上手な子!


ふたりが日本に来ていたの!しかも大我と同じ高校なの。

たっくんは、秋田にある陽泉に通ってるんだって!

会わせたいなぁ。絶対楽しいよ!


……あ、もう行かなきゃ行けないや。

今日私にとっても、初めての試合なんだ。


……皆に怪我がないように……一緒に祈ってて。


……それじゃあ、行ってきますね。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーお母さん。」
























「………………今日の相手は、6位の丞成高校よ!

絶対勝つわよ!!」



「「おお!」」





コンコン…




「!はい!」


「すみません、遅くなりました。」


「やっと来たわね、用事は大丈夫なの?」


「はい。済ませてきました。

遅くなってすみません。」



「いいのよ。試合に間に合ってるし。

それじゃあみんなと行きましょう。」



「はい!!!!」

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