第23話

そしてついに1年の頂点が決まる決勝戦、轟と爆豪の戦いが始まった。治療を受けた緑谷は観客席で閲覧、諷璃はステージに一番近くの通路から戦いを見ていた。



キィィィィン!!



「「!!」」




『いきなりかましたぁ!!!爆豪との接戦を嫌がったか!?』



「(瀬呂くん程の規模じゃない!!)」



スタート同時に轟は大氷壁を繰り出す。だが、爆豪は自身の氷結を防ぎ轟の所まで掘り進めていた。それに気づいてすかさず攻撃をするが、緑谷との戦い以降見せていない半熱……左側を掴んで避け、そのまま投げ飛ばしていた。



『氷壁で場外アウトを回避!!楽しそう!!』




轟は、氷壁を作り、場外を免れてすぐさま攻撃へ出る。だが爆豪が左側が来ると思い、咄嗟に距離をとっていた。しかし、左側は使わなかった。



「…俺じゃあ力不足かよ……。


てめぇ、虚仮にすんのも大概にしろよ!ぶっ殺すぞ!!

俺が取んのは完膚なきまでの1位なんだよ!

舐めプのクソカスに勝っても取れねんだよ!

デクやカザより上に行かねぇと意味ねぇんだよ!!


勝つつもりねえなら俺の前に立つな!!!」



「ーーーーー勝己」



「なんでココに立っとんだクソが!!!」




「(……わりぃ爆豪。緑谷と戦ってから自分がどうするべきなのか自分が正しいのかどうか…わかんなくなっちまった。)」




「負けるな頑張れ!!!」

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