第16話
「……轟くん……もしかして……聞いちゃった……?」
「……すまん」
リカバリーガールの所へ戻ろうとした諷璃が曲がった先に轟が目を開いて立ち尽くしていた。その姿を見た諷璃は彼の手を掴んでリカバリーガールの元へ戻り、個室で話をしていた。
「ううん。それよりなんか用だった?……その足…!」
「…?…リカバリーガールからお前に見てもらった方が早いと言われて、探しているところにお前と親…が話しているのを見て聞いた」
「そう…。……もうすぐ試合だよね、すぐ治すから。
ーーーーーーーー『コンフォルト=リフレイン』。」
「!」
「……重たい話聞かせてごめんなさい。
……足、どう?動く?」
「……あぁ、大丈夫だ。前より動く。」
「それならよかった。……私は出ないけど、がんばってね。」
「……あぁ。」
「……あの!」
「……なんだ?」
「……その…轟くんは、左を使うの……嫌い?」
「……こっちは、親父の力だ。
俺は、母親の力のみで使って親父に見せつける。
そして完全否定をすることが俺の目的だ。
……そろそろ行く。……また後でな。」
「……!!……轟くん!
ーーーーーあなたはあなただよ!!」
「ーーーーーーーーーー!!」
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