第8話
中国は広東省に出張しています。
先日時間があったので東莞市の虎門という場所に行って来ましたので
例によって報告であります
この河口に面する街は古臭く雑然としていて、どこへ行っても何だかドブ川臭く意外と気に入ったのでした
街の外れにある、アヘン戦争時代に英国に対抗するために作った砲台を見たり歴史博物館に行ったりしたのですが、見所は同じ敷地にあった禁毒学習館でした。これは政府による麻薬撲滅運動の教育目的の博物館でもあるみたいです
麻薬によって出来た(らしい)奇形児のホルマリン漬け(実物!)や、ヤク中の起こしたと言われる一家惨殺事件の現場写真、捕まってしまったディーラーの銃殺シーンなどを惜しみなくノーカットで展示してあるところに好感が持てました。
密造工場で実際に製造に使っていた匠の技が光る手作りの器具たち、密輸時の各種工夫を凝らした偽装梱包などのタメになる展示も多かったです
現状分析のコーナーも勉強になります。
タイ、ミャンマー、ラオスのゴールデントライアングルから産出される阿片は、雲南省を経由していったん西のウイグル自冶区近辺に流れ、そこから様々なルートで全国各地へと流通するらしいことが判りました。
地理的にはちょっと回りくどい気がしますが、中央政府による管理が難しい国境付近一帯の山岳少数民族群が大きく関与しているようです。
他のブツも、この流通ルートがメインストリートになっているらしいということが判りました
これはぜひ雲南省には行かなきゃならんな、ということで明日からも仕事に邁進する所存でございます
written by Pectin, Jul-2005
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