第5話
報告です
こないだ誕生日だったんですよ、自分の誕生日。
職場でドイツ人の同僚がケーキ買って来てくれたんですよ、バースデイケーキですね。
日本の職場ではこんな風習なかったので少し驚きました。
事務所には4人居るからショートケーキが4つ。
んで、皆で食べたんですよ
ドイツケーキは甘さが命。
見栄えなどは全く考慮されず、単調な甘さと無駄に量だけ多いケーキを何とか食べ終わると、このドイツ人の同僚が、「じゃ9ユーロね。1つ2ユーロ25セントだったから」と、なんと自分にお金を要求するではありませんか
驚きましたね。
今日はこのおれ様の誕生日なのではなかったのか、と
ところが聞いてみると、職場などでは誕生日の人がケーキ代を払うのが普通なんだそうです。
ええっ!? プチカルチャーショッ~ク!
なんだか腑に落ちなかったが、良く考えてみると長い目で見れば結局トータルで払う金額は同じだし、周りの人は同僚の誕生日を忘れないと思うし、同僚の誕生日が近づくのが楽しみにすらなるかも知れない。
当日は皆で祝ってくれそうだし、まさに合理的思考の産物
ドイツ合理主義の深淵を覗いた、と思った気がした15の夜でした
written by Pectin, Apr-2007
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