第3話



いや……、違うな…。



厳密には、お腹が一杯になって眠くなって、さらに、程良くお酒が回って思考力が鈍ってきたところで、この後・・・を誘われて、雰囲気にのまれて頷いてしまった記憶が朧げに…………、あった…。あったわー。微かだけど覚えてる…。




佐原 麻里さはら まり


寿退社を夢見て入社。


(私を専業主婦にしてくれる高所得の旦那様を見つけるため、かなり頑張って大手企業に就職しました……なーんて、呆れた動機は誰にも言えませんが。)




そろそろ素敵な男性とお付き合いして、結婚準備…といきたいところだけれど、いまだ運命の王子様は現れず。


いや、王子様なんかじゃなくていい。理想は決して高くないつもりだ。



だって、最低条件は、彼が私のことを好きで、私もその人のことが好きであること。


尚且つ、ハイスぺ高収入イケメンなら誰だっていいんだから。



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