語らうお隣さんと、恋をして 二

鳴神ハルコ

表紙

たった四文字のあの言葉を伝えるのに

どれだけ初めての感情を知ったのだろう


名前も 家も 会社も

一年前と変わらないのに

一年前より


きらきらしていて


「花吹さん」

『はい』

「手をつないでも?」

『!』

「(うわ、わ)」


『宇乃さん』

「はい」

『…好きと言っても?』


「!」


さて、さて。

今日も、寄り添って。


『それから』

(そりゃあ甘いことだって沢山)



『…あとで抱きしめても?』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る