第1話 Stand by me
Stand by me.
傍に立つ者。
”あなたは、ひとりじゃない”
私は、君のこの言葉に助けられて生きてきた。
”私は、ひとりじゃない”って、信じて生きてきた。
君から私は安心を貰った。
私が生まれた時から君は傍に居てくれた。
私の話を聞いてくれた。
最後まで口を挟まずに黙って聞いてくれた。
私の遊び相手になってくれた。
学校でも、いつも一緒だった。
初めての友だちをつくる時も相談にのってくれた。
それと、イジメからも守ってくれた。
就職する時も、結婚する時も、君は僕の傍にいてくれた。
私の小さなときは、縫いぐるみとか人形の姿で、
家の外では、ウェラブル端末として、
時には、人型のアンドロイドの形態で、
私の傍にいてくれた。
いつの間にか、私の傍に居る人よりも傍にいる存在になっていた。
色々、心配かけたけど……何とかこの歳まで生きることが出来た。
”ありがとう”と、君の顔を見つめた。
「当たり前じゃないですか……ボクは、あなたのスタンドですから」
私は、言葉にしていないのに、君が言葉を返してくれたことに驚いていた。
「君は、私の考えている事がわかるの?」
「もちろん……あなたのスタンドですから」
君は、微笑んでくれた。
「よかった……君が私のスタンドで」
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