第3話
日曜日の明け方。
場合によっては飛び起きたかもしれない大きな物音が聞こえた気がしたけれど、気のせいかと思いもう一度眠りについた明け方。
これが、そう。
すべてのはじまり。
目覚ましが鳴っていることに気付いたのはそれから数時間後のことだった。
「…………」
目を瞑ったまま手探りで手を伸ばし、音を止めた私はぼうっとしたまま起き上がって、椅子の背凭れにかけてあるパーカーを羽織る。
キッチンへ向かい、水切りから取ったコップに水を注いで喉に流し込むと目も覚めてきて。
すっきりした頭で日課の、野菜の水やりのため、キッチンからベランダへ繋がるドアを開けてサンダルを履いた。
ここまでは、いつも通りだった。
「……ん?」
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