歓楽街
第4話
「ねぇねぇ、ゲーセンとカラオケどっちがいい?」
私は彼に問う。強制二択である。決して、なんでもいいよとかどっちでもいいよとは言わせないのだ。両者はともに“どうでもいい”を孕んでいるからだ。
「ゲーセン。」
今日の気分はゲーセンでクレーンゲームのようである。
「ぬいぐるみ欲しいな。」
彼は不敵な笑みで答える。
「まかせろ、取ってやる。」
この可愛さを私の脳内世界と共有する。破壊力は抜群のようだ。彼はノリはいいのだ。
彼はくまさんをくれた。特大のだ。
私は彼と一緒に入れる時間があればいいのだ。
別にぬいぐるみが欲しかったのではないのだ。
それでも、彼と時間を共に出来るならぬいぐるみも好きだ。
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