第39話 海上封鎖
〜〜〜リモーロ島支部〜〜〜
リモーロ島支部から、1隻の戦艦と3隻の潜水艦が出航していた。
戦艦には、正式にリモーロ島支部長になった張 俊龍が乗っていた。
張は、リモーロ島の守備を任されていたが、支部長ではなかった。
しかし、坂下は突然の異世界転移に焦って、リモーロ島の守備長を任命したが、支部長はいなかった。
後に、事態が発覚し張 が実質 支部長だった為、正式に支部長になった。
何故、リモーロ島から戦艦と潜水艦が出航した理由は、【インベスター】の アトリア郊外の事務所を襲撃した時に、発見した羊皮紙の束に記載されていた、違法薬物の搬出に使われている、極秘港が記載されていた為 、主な搬出先が不明だったので、それを聞き出すのが目的だ。なので、今回の 海上封鎖は、見落としが無いように、最新式のレーダー探知機を搭載している戦艦や潜水艦を準備した。
今回は、坂下達は【インベスター】 の違法薬物の保管場所を探る為、張 と
「アルゲイドと組むのは、久しぶりだなぁ。」
「そうだな。最近は異世界転移とかで、忙しいかったからな~」
「どうやって、搬出先を聞き出す? ボスに命令されたから、いきなり船をバーンと砲撃して沈める訳にはいかないし、どうする?」
「乗り込むしか無いでしょ。俺はやらないけど。」
「わかったよ。俺が乗り込むよ。」
「よし、威圧の為に船を何隻か沈める?」
「俺が乗り込んだ後ね。威圧に他の船を沈めてね。」
「了解。」
張が乗り込み、と決まった30分後、極秘港から出港した船が現れた。
その船は、小型で4〜5隻だった。
「じゃあ 乗り込んで来るわ。」
「行ってらしゃい。」
そして、張が部下を率いて小型ボートを発信させた。
それに気づいた【インベスター】 の構成員たちが、炎・風・水 などの魔法を放ってきた。
だが、張達は蛇行運転を繰り返して、難なく避けた。
【conqueror】側も負けずに攻撃をする。
『ドッーン』
張の小型ボートの後ろから、耳が潰れるくらいのデカい砲撃音がなる。作戦通り、
だが、砲弾は【インベスター】の船には、着弾せず少し離れた海面に着弾して、とても高い水柱が上がった。それこそが、本当の狙いだ木製の船が艦砲射撃を受けたら、木っ端微塵では済まされないレベルだ。その為、水柱が【インベスター】側の船に掛かるように計算して、撃った。
水柱により、体勢を崩したのを張が見逃す訳がなく、部下に命じ小型ボートから、容赦なく機関銃の雨をぶっ放した。
「ババババババババ」
機関銃の乾いた銃声が海の上で響く。
船を沈没一歩手前の大破をさせた為 近づこうとしたが、それに気づいた他の船が大破させた船を守るように、間に入った。
そして両者共相手の船に乗り込む準備をするのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます