第4話 出動!conqueror親衛隊
conqueror親衛隊、橘孝一が隊長の精鋭部隊。
全身を黒い軍服に身を包み、トップである坂下正幸の護衛などを、務めている。
そんなconqueror親衛隊が、リモーロ島に上陸した。島民は当たり前かのように、道を譲り退いて行く。本来島を守る警備兵も気圧されて、何もできなかった。
領主の邸宅にいる警備兵に「日本のトップだ」と言うとすぐに応接室に通された。広い応接室もお互いの護衛で寿司詰め状態だった。
先に領主が口を開いた。
「リモーロ島の領主ウィリアム・リモーロです」
「日本のトップ坂下だ」
「坂下様 私は島民の生活が保証されるのであれば、どんな要求も飲みます。例え私の命が無くなっても」
その覚悟と島民を思いやる精神性は、100点満点中300点だ。しかし経験がないのか、外交能力は-300点だ。
外交で、いきなり下手に出るのは、完全に悪手だ。相手側が調子に乗って、本来よりもっと不平等な条件になるかも、しれないからだ。あの幕末に結ばれた不平等条約の締結時の交渉で日本側は、英語が話せるのに、あ・え・て・オランダ語で交渉した(諸説あり)例えば、日本人と日本語を勉強した外国人が日本語で交渉すると、日本人は、母国語の為、外国人を言いくるめる、としたら簡単だろう。そこに立場の違いを使われれば、負けである。そんな幕末の日本は、あえてオランダ語で交渉する事によってその危険を回避したのである。
そのため外交は、一挙手一投足が非常に大切である。だが、この紅茶に毒が入ってたら、話は別だ。あえて下手に出る事によって、相手の油断を誘い毒殺や暗殺をする。歴史上、何度かある伝統的な手法である。
だが、それもなさそうだ。飲んだところ、かなりの上物で、なかなかに、うまい。暗殺の気配もないし、少しだけ不平等条約にしよ。
【交渉内容】
1,日本は島民の生活を保証し、有事の際は、援助をする。
2,島の未開拓地域の、1/2を日本領とし軍事拠点を設置する。
3,日本の軍事拠点に、領主関係者以外立ち入り禁止(有事の際は、認める)。
4,日本に本土の情報を提供し、日本の属国となる。
5,日本とリモーロ島の交渉は、今後日本の軍事拠点で行う。
6,交渉内容は1年に一回は、必ず交渉し更新点などがないか確認する。
※「輪」は、リモーロ島の事です。
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