第2話 もう一度家庭教師を

外でゆりと電話をするりなはたけしの家庭教師の頼みを断る。あって話し合ってみたいゆりは一階からりなに手を振り、佐藤家の一階に居場所を知らせる。

 

ゆりと大輔は上に上がり、佐藤家に入る。美野里は社長の大輔を見て驚き丁重に迎えた。りなの部屋を見て前と近い部屋が散らかっていた。気まづくなるゆりは気をつきながらリビングに座り、りなに家のことを聞く。だが、りなは沈黙のまま美野里が適当に誤魔化した。

 

あらためて、りなにたけしの家庭教師を頼むゆりと大輔。りなが過去にたけしの家庭教師のアルバイトをしていたことが初耳で、りなに問い詰める美野里。

 

社長の頼みで断りづらくなる美野里はりなに「りな……家庭教育の件受けなさい!」と真顔で言われるが、りなは何故りなに頼むかを聞き「たけしは女性恐怖症だが‥‥…何故かりなには平気だった」と疑問に思うゆりだったが、りなは自分が女として見られていないことに憤慨し席を立ち、大胆にたけしの不満を言った。そして、りなはゆりたちに謝り、席に座った。

 

りなの一面を見たゆりと大輔は驚き、りなにたけしを女性恐怖症の治療とたけしを東大へ入学させることを頼み成功するのだったら、りなに1千万を渡す提案をした。金額に驚く3人達。美野里はりなに受けることを強く言うりなは悩み大輔の提案を受け入れた。

 

そして話は終わり、車に乗り家に向かうゆりと大輔。ゆりは大輔の提案について語り「たけしが東大に入学出来ると思うか?我が息子ながらそれはできないと俺は思う」とたけしを信じてない大輔だった。さえ子から電話が来るさえ子は父に留学の話を持ち込んだ。

 

一方、美野里はりなにたけしのバイトのことを聞く。「お母さん……アンタが家庭教師のバイトをしていたこと知らなかった……なぜ母さんに言わなかった?」と寂しくなる美野里。母の負担になりたくないりなだったが、チャンスを掴みりなは「お母さん!私、頑張って1千万をもらい借金返済するから……!」と決心をする。美野里はりなの決意に感激をして、スマホで寿司を注文をする。

 

さえ子は大輔に留学の話をし、家族に許しを得て絵を学びにフランスへ入学することになった。さえ子は嬉しくはしゃぐがたけしは妙な気持でさえ子を応援をした。

 

そして翌日、学校帰りに宮本家へ行き、たけしの部屋に入るりなはたけしを呼ぶ。だが、たけしは返事をせずひたすらゲームをしていた。たけしはりなにさえ子が留学をしたと告げた。りなはたけしになぜ勉強をしないかを聞き「金があるのに勉強をしても意味ある?俺は金があるから勉強はしない」と平然と答える。りなは「それ、あんたの金じゃないからさっさと椅子に座りな」と説教をし、たけしを勉強に誘うりなだったが、女として見てくれないたけしに怒り出す。話がややこしくたけしはりなに「自分のスリーサイズを教える奴が女に見える?」とりなに嫌味を言う。りなは二度とスリーサイズを言わないと決意した。それを利用したけしは3年前の交換条件を提案する。「交換条件」とは相手がやりたいことをする代わりに勉強をすること。りなはこれを素直に受け入れた。たけしはまたりなにスリーサイズを教えたら勉強をすることにした。りなはお金のため自分の約束を破り屈辱感でたけしにスリーサイズを教えた。

 

椅子に座り日本史の勉強を教えるりなだったが、たけしが通う私立寺東高校の教科書に目が行くりなだった。りなは勉強をするたけしが約束は守る人だと実感をした。勉強が終り、りなはたけしの教科書を把握するため、教科書を借りて帰った。

 

家に帰ってりなはベットにダイブをし、たけしの文句を言いながら暴れた。ひと段落をし、りなは私立寺東高校の教科書を読み、今度の期末試験に出る問題を分析をし、問題集を作った。

 

翌日、たけしを勉強させるりなだったが、まず、りなはたけしを勉強をさせる動機を作ろうとした。だがどうやって勉強をさせる動機を作るかわからないりなだった。りなはたけしに夢の聞くが、夢などこれっぽっちもないたけしはゲームの世界に入った。

 

りなはたけしがトイレに行く間に家電のACコードを抜き鞄に隠す。「コード返せよ」たけしは求めたがりなは断る。たけしは悔しそうに外へ飛び出す。りなは鞄を手にたけしを追いかけた。

 

家電屋に入るたけしはACコート買おうとするが、金がもったいないりなは大人しくたけしのACコードを帰した。

 

駅で電車を乗るたけしだったが、女性が多く怖がるたけしは次の電車に乗ろうとしたが、りなが後ろから足で押し、二人は満員電車に乗った。

 

女性が多い満員電車の中。たけしは顔を赤くし心拍数が上がるように苦しくなって体躯座りになる。りなはそれに気づき、りなは壁ドンをし、女性の視界からたけしを守った。電車から降りた二人。たけしはりなに「ありがとうりな。僕が女だったら惚れていたかも……」とりなにほめるが、全く嬉しくないりなはとなりにある空缶をたけしに投げた。

 

家に向かう二人。ご機嫌が悪いりなは和菓子屋(わがしや)のデザートを美味しく見つめた。たけしは「食べたいか?」とりなに聞くが、「べ……別に?全然!」と食いたい顔とよだれを出し、セリフが別々で答えるりなだった。たけしがおごると言った瞬間、りなは「言ったね!?今の言葉!忘れないからな!」

 

和菓子屋で楽しくメニューを選ぶりな。店員が来て注文を受ける。りなは「 イチゴ団子とあんずあんみつとあんこまんじゅう 」を頼み、たけしは店員から顔をそらし小声で「抹茶で‥‥‥」と小声で頼んだ。だが小声で聞こえない店員はたけしにもう一度注文を聞く。それを見ていたりなが代わりにたけしの注文を店員に言った。だが、店員が抹茶のオプションを聞き出した。「ホットかアイスどっちになさいますか?」と聞かれて「アイス」と代わりに伝えるりな。さらに「銘柄はどうなさいますか?」と聞かれて「ふ……普通ので……」と答えるたけし。代わりに店員に伝えるりなだった。たけしの女性恐怖症を聞くりな。昔は男女仲良くしていたんだが、好きな女が居てそいつにいろいろ気にかけたら他の女性がたけしに「あいつ、あんたの事嫌いらしいよ」といじめでたけしは女性が怖くなった。たけしが好きだんった子も転校した。たけしの出来事を知ることになり、女と仲良くしたいたけしの気持ちを知ることになる。りなはたけしの頼みを受け入れて、たけしも勉強をすることにした。

 

たけしの部屋で勉強を終えて帰りの準備をするりな。ニンテンドースイッチでスーパーマリオゲームをてんぱっているたけしを見てりなは「あんた、そんな簡単なこともできない」とたけしを蒸発させた。たけしはりなに「じゃ、お前がやってみろよ」と蒸発させ、りなは簡単にクリアをし、驚くたけしは謎の感じで疑問を持ち始めた。すると「昔、誰かにゲームを教えてもらった」と答えるりなだった。

 

家に帰ったりなは健太郎の荷物を捨てる母を見てりなも手伝いついでに自分の部屋を掃除をした。箪笥の中にある箱を整理をするりなはゲームボーイアドバンスを見つけて久々に電源を入れ、ゲームをし、「ねぇ、俺と遊ばない?」と誰かが誘う過去を思い出すりなだった。母がりなを呼び出し、りなはゲーム機を箱に入れるが、ゲーム機の後ろに「宮本たけし」と書かれていたことを知らないりなあった。

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