交信

第1話

「きょうも1日がんばったー」

駐車場で花瑠みちるはつぶやき、エンジンをかけた。


"携帯電話が接続できませんでした。

携帯電話を忘れてませんか?"

機械的なアナウンスが車内に流れた。


【やっちゃった、、取りに戻るか】

冷たい正方形の空間に携帯が置いてあった。

【はぁ。。よかった】安心し胸を撫でおろした。

視線をロッカーに戻した瞬間

携帯は跡形もなく消えていた。


携帯の利用を停止するのが妥当だと思ったが

なぜか自宅に戻って固定電話から携帯にかけてみようと考えた。

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